最近では既婚者の恋をテーマにしたドラマや映画が目立つようになりました。
人との縁や出会いというのは不思議なもので、「もっと早くに出会っていれば……」と思うことも少なくありません。
特に、既婚者というのは配偶者という明確なパートナーが存在します。
そのため、恋をしたとしてもどうしようもないこともあります。
ただ、だからといって既婚者が恋をしてはいけないということにはなりません。
恋をすること自体は悪いことではないのです。
・人には誰しも心ときめく瞬間がある
既婚者であるかどうかに関係なく、人には誰しも心ときめく瞬間があるものです。
どのようなタイミングで心がときめくかは人それぞれです。
何か可愛らしい雑貨を見つけたときに心ときめいてしまうという方もいれば、可愛い動物を見たときに心がときめくという方もいるでしょう。
もちろん、魅力的な異性に遭遇して心がときめくということもあります。
子どもにも大人にも、女性にも男性にも、心ときめく瞬間はあるのです。
心のときめきというのは、それこそ感情で抑えられるようなものではありません。
気づいたときには心がときめいてしまうのですから、これから先の人生で結婚した後に新たな心のときめきを感じる可能性は誰にでもあるのです。
・恋が前向きに生きるきっかけになることも……
配偶者が心ときめく恋をするというと、やはり風当りが強いイメージがあるかもしれません。
ただ、恋すること自体は決して悪いことではありません。
人によっては恋をしたことで、人生を前向きに生きていけるようになることもあるでしょう。
過去に恋をしていたときのことを思い出してみてください。
好きな相手の顔を見られただけでも嬉しいと思うこともあったでしょうし、会って話すことを1日の楽しみにしているということもあったのではないでしょうか?
人生100年時代と言われるようになりましたが、人生というのは思っている以上に長いものです。
その中で代わり映えしない日々を送っていると、何のために生きているのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
本来であれば普通に生活ができるだけでもありがたいはずなのに、何か心が満たされずに、ただ日々を消費するだけのような感覚に陥っている方もいるかもしれませんね。
そういった日々の中で、恋をすると人生は大きく変わります。
これまで舞台の上で端役だった自分に主役のスポットライトが当たるような感覚とも言えるかもしれません。
それくらい恋の威力というのは大きなものなのです。
もちろん、恋に飲み込まれてしまうのは危険かもしれませんが、恋をすることによって人生をより前向きに歩んでいけるのであればそれは決して悪いことではないはずです。
・ただし既婚者だからこそ恋にも節度が大切
繰り返しになりますが、心がときめくことや恋をすること自体は悪いことではありません。
それで人生を前向きに生きていくことができるのであれば、それ以上のことはないでしょう。
ただ、既婚者となってくると話は別です。
独身で恋をするのと既婚者で恋をするのとでは、やはり事情が違ってきますよね。
確かに結婚をした後で、いわゆる運命の出会いというものに遭遇することもあるかもしれません。
ですが、だからといって自分の気持ちだけで突っ走ってしまうと既婚者である自分のパートナー、つまり配偶者や家族にも迷惑をかけてしまうかもしれませんし、相手にも慰謝料請求などで迷惑をかけてしまう可能性があるのです。
大人だからこそ、自分が既婚者であるということをやはり常に意識していかなければいけません。
お互いに気持ちが通じ合っているにしても、自分の片想いであったにしても、顔を見ることができて嬉しい、話ができて楽しいといった友達以上恋人未満の関係性で過ごしていくのがいいでしょう。
いわゆる一線を超えてしまうと先でも触れたように、お互いが大変なことになってしまいます。
もちろん、お互いに思いが通じ合っていればいるほど友達以上恋人未満の関係をもどかしく感じられるかもしれませんが、それこそが大人の忍ぶ恋です。
・相手への思いやりがあってこそ大人の恋
先でもお話しましたように、結婚後に運命の出会いが待っていることもあります。
ときには「結婚する相手を間違えた」と思うこともあるかもしれません。
ただ、だからといって簡単に離婚や再婚ができるとも限りません。
一般的にも離婚は結婚よりも大変だとも言われていますよね。
その結果、既婚者でありながら恋をし続けるしかないということもあるかもしれません。
ご存知のように、心のときめきも恋も理屈ではありません。
だからこそ、突っ走ってしまいたいという気持ちも出てくることもあるでしょう。
ときには相手から駆け落ちを提案されるようなこともあるかもしれません。
それでも本当に相手のことを思うのであれば、友達以上恋人未満の関係でとどめておくべきなのです。
もちろん、自分の気持ちを大切にすることも大事ですが、相手への思いやりがあってこそ大人の恋と言えるのです。
その恋で自分が人生を前向きに歩めるようになったのであれば、なおのことそこでとどめておくようにしましょう。
人間は欲深い生き物なので、多くの場合、それ以上を求めてしまいます。
ですが、それ以上を求めてしまったがゆえにすべてがダメになってしまうこともあるのです。
ぐっと堪えることによって、その相手とも長く関係を続けていけるかもしれません。
・友達以上恋人未満の関係を楽しめる心の余裕を持つ
心ときめく相手と友達以上恋人未満の関係というのは、誰だってもどかしく感じるものです。
ただ、ここでその関係を楽しめる心の余裕を持つことも大切です。
そうすることで心のときめきや秘められた恋を楽しみながら、既婚者である自分の家庭を壊すこともなく、相手とも程よい距離感で人生を前向きに歩んでいけるようになるのです。
視野が狭いとどうしてものめり込んでしまうので、できるだけ視野を広げて他にも自分なりの楽しみというものを持っておくといいでしょう。
たまに会える相手とのコミュニケーションを楽しみにしつつ、会えないときには自分の趣味に没頭するといった形で自分にとっての選択肢をいろいろと用意しておくと友達以上恋人未満の関係もきっと楽しめるはずです。
大人の恋だからこそ、大人らしい心の余裕を持って向き合っていきたいところですね。